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ブレイキングバッドようやく最後まで見ました。何年越しかな。
今や超有名ドラマになりましたねー。
正直最初の方は何が面白いんだこれと思いながら見ていました。
ブラックコメディと銘打ってあるのに「え?これどこで笑えるの?」と。
ガンになった50になる高校の科学教師が家族にお金を残すためにドラッグを
作りだす…ってちょっと怖い。病気もドラッグも怖い。
そして事態は全てどんどん悪い方向へ…。
第2シーズンぐらいになってようやく、あまりの酷さに笑ってしまうというのが
わかってきました。
こういう笑いの感覚が私は低いのかな?
「冷たい熱帯魚」でも劇場で他のお客さんが笑ってる残虐シーン、私は笑えなかったし。
しかしまあ、ラストまで見るととても笑ってるどころじゃなかった。
よく考えてみればこのラストになるのは目に見えてました。
ホワイト一家、シュレイダー一家そしてジェシーの濃すぎる2年を見せられて呆然。
主人公ウォルターの必殺技「俺を信じろ、何も聞かずについてこい」が家族に全く効かなくなっていく様子。
そりゃそうだろう。
こういう人いるわ。
カリカチュアされてるところはあるけど、この人たちは全員本当にいたんじゃないかと思わせる生生しさにあふれていました。
最後の方で出てきたトッドってキャラもとてもよかったですね。
あれが描ければなあって思います。
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サナギネ劇団ユニット「ベッド&メイキングス」の第4回公演。見てきました。
幼生サイドと成体サイドの2公演。
他の劇団のお芝居をベッド&メイキングスがリニューアルして再演ってことなのかな?
円形劇場の真ん中をカーテンで仕切って、向こうとこっちで違うお芝居が繰り広げられます。
幼生サイドは主人公ヨシノちゃんの14歳、成体サイドは24歳を描きます。
中盤からカーテンが開き24歳の事件にリンクして…という実験的なお芝居でした。
出てきた役者さんはみんな芸達者ですばらしい。
特に野口かおるさん。
幼生サイド、成体サイド両方でてきて、1人3役かな?その演じ分けに感心。
個人的にはもうちょっと幼生、成体がリンクしてるとより感動したんですけどね。
まあ、片方しか見ないお客さんもいるからやっても意味ないのかなー。
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新しき世界韓国ノワール映画。
ゴッドファーザー+インファナルアフェアって言われてますね。
途中までね、チョンチョン兄貴が怖くて怖くて。
中盤のあるシーンで「あれ?」となってから、思い返すと「ああ、そういう人だったのか」とようやく。
いつも中国でバッタもの買ってくるってのも面白いキャラ付け。
チェ・ミンシクさんは顔が好きです。
「
悪魔を見た」で初めて彼を見まして、すっかり気に入りました。オールドボーイは役がちょっと不満でしたが。
出てくるキャラが大概みんなかっこいい映画でしたね。
何かみんなぶれない芯があるという。
主人公だけが悩み苦しんでて最初冴えなく見えますが、後半の決意後のかっこよさ。
ラスト、結構好きです。
返らないあの日々。
しかしね、冒頭の生きてる人にコンクリ流し込みにはひいた…
恐ろしすぎる…